中小企業診断士のお仕事②:理論政策更新研修実行委員会

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

1. 本記事の目的

本記事では、謎の多い中小企業診断士の仕事について、著者の個人事業主としての経験に基づき記載します。現在、中小企業診断士を取得したものの活躍の場のない企業内診断士や、受験生、これから取得を考えている方に参考になるような記事を書きたいと思います。

今回紹介する仕事は、「理論政策更新研修実行委員会」です。一回四時間である理論政策更新研修は、中小企業診断士の更新要件のひとつである「新しい知識の補充に関する要件」として実施する研修です。登録有効期間5年間で5回修了することが必要となります。その研修の運営をお手伝いするのが、理論政策更新研修実行委員会の仕事です。

ここでの経験が、診断士に関わる全ての方の今後の指針になればと思い、まとめさせていただきます。

【参考】理論政策更新研修の概要

2. 仕事への応募方法

私の場合、所属している東京都の中小企業診断士協会の支部からメールがきました。一年に一回程度、募集がかかるようです。

メールの中には、業務内容や募集人数、業務対応時間、会場、謝金が記載されています。その条件に応諾できる場合、名前や診断士登録番号、稼働可能日登録フォームに必要事項を記入しメールを送信します。

3. 理論政策更新研修実行委員会の業務内容

今回業務の内容としては、まず必須の実行委員打合せへの参加から始まります。平日の夜に始まり、時間は一時間半程度です。しっかりと謝金もでます。打ち合わせの内容としては、研修当日の流れや注意事項等をレジュメを元に読み合わせしていく感じです。

当日研修時の業務対応時間は、午前10時から午後6時までです。業務内容としては、研修会場入口にて検温と手指の消毒や受講者のソーシャル・ディスタンスの確保のための会場作り、飛沫感染予防(受講者に対するマスク着用義務付け)、研修会場の換気等です。

4. 理論政策更新研修実行委員会の実際のお仕事

まず会場に着くと、協会から届く資料と会場設営のための備品の確認があります。次に、実行委員の役割を決めます。実行委員は大体四人程度なのですが、役割としては、進行役と接待約、検温担当、振替手続き担当がありました。この中だと進行役が前に立って研修の説明をするという点で、一番忙しいです。

次にレイアウト設営を行います。これは資料を各テーブルに配布したりマイク調整程度の仕事です。そして、受付が始まり、研修が始まったらひたすらおとなしくしています。

はっきりいって研修中は暇であり、話を聞いていても資格の要件になりませんので、なにか本を持っていくと良いでしょう。研修が終わると、会場を撤去し解散となります。

5. 理論政策更新研修実行委員会の謝金

さて、気になる理論政策更新研修実行委員会の謝金です。
直接的に言うと問題になるため、大体の感じで言いますが、一日の業務でアルバイトの時給8時間~15時間くらいです。

いかがでしたでしょうか。本記事が中小企業診断士を取得したものの活躍の場のない企業内診断士や、受験生、これから取得を考えている方に参考になれば嬉しいです。

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プロフィール

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このサイトを運営しているhk5です。
1991年生まれ、東京生まれ東京育ち。
都内の某私立大学を経て、某シンクタンクの支社決算業務の主担当として従事。 3年半勤務後、某コンサルテインングファームでAIプロジェクトの企画書作成、某金融機関のチャットシステム実装のPMO、某政府系組織のシステム企画の要件定義等を経験する。
現在、都内の某国立大学院で経営学を学習中。加えて、大学院と提携しているコンサルティングファームと協業し、将来の公立病院の経営戦略をテーマにレポートを執筆中。
また、中小企業診断士として、週1~4程度の頻度でベンチャー企業の業務を手伝い、新事業企画の立案や収支シュミレーションの作成等、パワーポイントを中心とした資料作成や市の融資相談員を行っている。
趣味は星野リゾートと離島巡り。日本中回りたいと思っている。
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