中小企業診断士と国内MBAのどちらを取得すべきか?

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1. 本記事の目的

本記事では、中小企業診断士の著者が、中小企業診断士と国内MBAのどちらを取得すべきか?という疑問に対し、両者のメリットとデメリットを率直に答えていきます。ちなみに、著者は現在国内の大学院に通っており、来年にはMBA(経営学修士)を取得する見込みです。

人生100年時代と最近うたわれている通り、資格の取得や大学での学び直し等、リカレント教育の必要が叫ばれています。そのため、両者のメリットとデメリットを比較し、どちらを取得すべきかよく考える必要があります。

2. 中小企業診断士とMBAの明確な違い

中小企業診断士とは、中小企業支援法」第11条に基づかれた、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家として国家が認めた法律上の資格です。中小企業基本法では、中小企業者が経営資源を確保するための業務に従事する者として位置づけられています。

加えて、中小企業支援法で中小企業診断士の業務は「経営の診断及び経営に関する助言」とされています。要するに中小企業診断士は職業でいう「コンサルティング業務」を行うための能力を国が担保した人間であると言えます。

中小企業診断士の詳細や仕事の内容については、以下のリンクを参考にしてください。

【参考】中小企業診断士というは本当に食べていけないのか?

【参考】中小企業診断士の仕事の取り方

対してMBAとは「Master of Business Administration」の略です。日本では経営学修士と呼ばれ、経営学の大学院修士課程を修了すると授与される学位であり、資格とは異なります。MBAとは「Master of Business Administration」の略です。日本では経営学修士と呼ばれ、経営学の大学院修士課程を修了すると授与される学位であり、資格とは異なります。

要するに、中小企業診断士は「国家資格」、MBAは「学位」という点で明確に両者は異なります。

3. 両者のメリット

中小企業診断士のメリット①:箔が付く

中小企業診断士取得によるなによりも大きなメリットとしては、箔が付くということです。特にサラリーマンの人で名刺に資格が記載できると効果はテキメンで、営業先や職場での初対面での評価が非常に良くなります。基本的に若い人は本資格の概要について知らない人が多いですが、年次が上の方だと取得の検討や受験をした人が比較的多いため、取得すると驚かれることが多いです。

中小企業診断士のメリット②:国の仕事の公募がある

中小企業診断士は言うなれば中小企業庁の直轄部隊であるため、コロナウイルスのような有事の際には、経営相談の開催の際に専門家として仕事の公募があります。フリーランスで独立してコンサルタントになりたい人は、取得すると国からの仕事が舞い込んでくる確率が上がるため、取得しておくと良いかもしれません。

中小企業診断士のメリット③:コストを抑えられる

取得にかかるコストは、抑えようと思えばかなり少額に抑えられます。私はTACという専門学校に通いましたが、それでも登録費用までで総額50万円かかりませんでした。独学で行う方はその半額で取得できる可能性があります。ただ、複数年かけて取得を目論む人は100万以上かかる可能性があります。

MBAのメリット①:箔が付く

中小企業診断士の資格と同様ですが、箔が付きます。履歴書に書いておくと転職の際に有利になる可能性があります。ただ、名刺にかけないという点は何点です。

MBAのメリット②:学びが深い

MBAでは基本的に経営学を学びます。しかし、授業やグループワークで得た知識は、本や資格で得た知識と馬鹿にならないくらい大きな学びとなります。基本的に本や資格で得る知識は記憶ですが、MBAではアウトプットを大切にするため、自分で考える力が飛躍的に向上します。

MBAのメリット③:深いつながりができる

夜間となると話は変わるかもしれませんが、フルタイムのMBAではクラスメイト達と深いつながりができます。学期中は朝から晩までグループワークの課題に一緒に取り組むことが多いからです。MBAに通うような人たちは総じて意識が高く、卒業後もトップレベルの企業に入社することが多いため、このような深いつながりが後に生きてくる可能性があります。

4. 両者のデメリット

中小企業診断士のデメリット①:永遠に取得できない可能性がある

中小企業診断士は筆記試験等の合格点を上回り、初めて取得できる資格です。そのため、永遠に資格が取得できない可能性があります。私の周りにも10年間不合格を続けている受験生がおり、そのために失った時間は計り知れません。合格率も決して高くないため、根気よく勉強する必要があります。

中小企業診断士のデメリット②:維持費が高い

資格を維持するためには、年会費や5回にもわたる研修や診断実務従事30日間当の更新要件を満たす必要があります。個人差はありますが、維持費は大体年間に7万近くのイメージです。

中小企業診断士のデメリット③:モチベーション維持が難しい

独学で受験する場合は特にそうですが、勉強のモチベーション維持が難しいです。一度の受験で一発合格するのはまれですが、試験が一年に一回のため、不合格の際はもう一年勉強を続ける必要があります。

MBAのデメリット①:とにかくお金がかかる

企業から派遣される場合は別ですが、受験費用や学費、書籍代に非常に多くのお金がかかります。学費は私立で1年間に200万円、公立で1年間に60万円程度です。特にフルタイムは仕事の時間もろくにとれないため、貧乏生活が待っていることでしょう。

MBAのデメリット②:キャリアが二年間つぶれる

フルタイムの場合、学校に通う二年間は仕事ができないため、その間のキャリアがつぶれることになります。特に若いころの二年間は貴重であるため、計画的にキャリア形成を考えましょう。

MBAのデメリット③:とにかく辛い

大学院は大学とは異なり、課題やグループワークの量がとてつもないです。そのため、勉強が好きではない人は苦しむことになります。特に修士論文はテーマ決めから苦しむ人がいるため、それに耐える精神力が必要となります。

5. まとめ

以上、中小企業診断士と国内MBAのどちらを取得すべきか?という疑問に対し、両者のメリットとデメリットを率直に答えました。どちらが良いかは個人によるため、キャリア形成やコスト等を総括的に考えて決めましょう。

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1991年生まれ、東京生まれ東京育ち。
都内の某私立大学を経て、某シンクタンクの支社決算業務の主担当として従事。 3年半勤務後、某コンサルテインングファームでAIプロジェクトの企画書作成、某金融機関のチャットシステム実装のPMO、某政府系組織のシステム企画の要件定義等を経験する。
現在、都内の某国立大学院で経営学を学習中。加えて、大学院と提携しているコンサルティングファームと協業し、将来の公立病院の経営戦略をテーマにレポートを執筆中。
また、中小企業診断士として、週1~4程度の頻度でベンチャー企業の業務を手伝い、新事業企画の立案や収支シュミレーションの作成等、パワーポイントを中心とした資料作成や市の融資相談員を行っている。
趣味は星野リゾートと離島巡り。日本中回りたいと思っている。

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